第一ライフグループと第一生命の人事システムへの不正アクセス
- カテゴリ
- 不正アクセス
第一ライフグループと第一生命の2026年10月27日の調査結果によると、両社が利用する従業員向け人事システムへの不正アクセスで、従業員と退職者の約12.4万名分の個人情報が第三者に閲覧され、外部へ流出した可能性がある[2]。保険契約者等のお客さま情報への不正アクセスは確認されず、不正アクセスに起因する二次被害も引き続き確認されていない[2]。
経緯
調査結果では、2026年9月24日23時頃に両社のセキュリティ担当者が不正アクセスを検知した[2]。検知の後すぐに対象システムを止め、不正アカウントの削除や不正通信の遮断などを行った[2]。調査には外部専門機関が加わった[2]。
両社は10月2日に退職者向けのお知らせを出し、対象者を約12万名としていた[1]。原因の欄には「第三者による不正アクセスを受けたため」と記した[1]。10月27日の調査結果は、この人数と対象となる情報を改めた[2]。
影響範囲
| 区分 | 10月2日 | 10月27日 | 資料 |
|---|---|---|---|
| 従業員(内勤職員) | 約1.3万名 | 約1.2万名 | [1、2] |
| 従業員(営業職員) | 約3.7万名 | 約4.2万名 | [1、2] |
| 従業員の計 | 約5万名 | 約5.4万名 | [1、2] |
| 退職者(内勤職員) | - | 約1.0万名 | [2] |
| 退職者(営業職員) | - | 約6.0万名 | [2] |
| 退職者の計 | 約7万名 | 約7.0万名 | [1、2] |
調査結果は、退職者の範囲を、内勤職員は1967年以降、営業職員は2017年以降に両社を退職した人とした〔注1〕[2]。第一フロンティア生命保険や第一ネオ生命保険などグループ会社への出向者と、在籍型出向として勤務した人も対象に含む[2]。
| 項目 | 10月2日 | 10月27日 | 資料 |
|---|---|---|---|
| 氏名 | 記載あり(氏名) | 記載あり(カナ氏名) | [1、2] |
| 住所 | 記載あり | 記載あり | [1、2] |
| 電話番号 | 記載あり | 記載あり(家族等の緊急連絡先を含む) | [1、2] |
| 性別 | 記載あり | 記載あり | [1、2] |
| 従業員番号 | 記載あり | 記載あり | [1、2] |
| 所属・職位 | 記載あり(所属、職位(資格)) | 記載あり | [1、2] |
| 職務 | 記載あり | 記載あり | [1、2] |
| 管理職上司氏名 | 記載あり | - | [1] |
| 入退社年月日 | - | 記載あり | [2] |
| 在籍歴 | - | 記載あり | [2] |
| 資格情報 | - | 記載あり | [2] |
情報は対象者によって異なり、約9.6万名は住所と電話番号だけである[2]。
両社が人事業務を委託している事業者2社で、当社従業員IDを使って従事していた一部の従業員259名の「カナ氏名」も対象情報に含まれていた[2]。
対応と現状
両社は調査結果で、対象者への知らせ方を次のように分けた[2]。
- 退職後10年以内の人と、企業年金に関する情報などで現在の連絡先を確認できた人には、郵送で個別に知らせ、お詫びを伝える[2]。
- 退職後10年を超え、現在の連絡先の確認が難しい人には、この公表をもって知らせに代える[2]。
- 委託先2社の従業員259名には、委託先を通じて知らせる[2]。
今後の対応として、アクセス管理と監視体制を強め、個人情報の保有範囲と保存期間の必要性を確かめて保存ルールを見直すとした[2]。10月2日のお知らせは、不審な電話、郵便物、身に覚えのない請求への注意を求めていた[1]。
未公表の事項
- 侵入の経路と手口
- 不正アクセスが始まった時期
- 人事システムの名称と提供元
- 個人情報保護委員会など当局への報告の有無
- 調査に加わった外部専門機関の名称
注
出典
当事者
- [1]株式会社第一ライフグループ・第一生命保険株式会社『退職された皆さまへのお知らせ 当社の従業員向け人事システムへの不正アクセスについて』(2026年10月2日公開、PDF)
- [2]株式会社第一ライフグループ・第一生命保険株式会社『従業員向け人事システムへの不正アクセスに関する調査結果について』(2026年10月27日公開、PDF)
報道機関
- [3]アイティメディア株式会社『第一生命に不正アクセス 従業員情報12万人分漏えいか 退職者も対象』(2026年10月2日公開)
更新記録
- 2026年10月4日:公開した。
- 2026年10月27日:第一ライフグループの10月27日の公表を加えた。
