TeamViewerの権限設定回避の脆弱性CVE-2026-92370

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脆弱性の公表
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目次
  1. 脆弱性の内容
    1. セッション確立時の権限回避
    2. 同時に公表された脆弱性
  2. 時系列
  3. 対象の製品と版
  4. 悪用の状況
  5. 修正と回避策
  6. 未公表の事項
  7. 注
  8. 出典
  9. 更新記録

TeamViewerの2026年9月29日のセキュリティ情報TV-2026-1010によると、Full ClientとHostには、認証されたリモートの攻撃者〔注1〕がセッションの確立時に利用者の権限設定を回避できるアクセス制御の不備CVE-2026-92370がある⁠[1]。TeamViewerは同じ情報で5件の脆弱性を公表し、いずれも提供中の最新の版で解消したと説明した⁠[1]。

脆弱性の内容

セッション確立時の権限回避

TV-2026-1010の説明によると、この不備はWindows・Linux・macOSのFull Client、Hostと、関連する影響を受けるモジュールにある⁠[1]。攻撃者は、制限された機能のアクセス制御のパラメータを書き換えて、被害者の設定が明示的に拒否した操作を実行できる⁠[1]。権限の無い操作に至ることがあり、対象システムでのリモートコード実行につながる可能性もある⁠[1]。

表1:CVE-2026-92370の評価
項目値資料
題Remote Session Access Control Bypass Leading to Remote Code Execution⁠[1]
CVSS 3.1(TeamViewer)8.8(High)、CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H⁠[1]
CWECWE-284(Improper Access Control)⁠[1]
CAPECCAPEC-113(Interface Manipulation)⁠[5]

CVE記録の採番機関(CNA)はTeamViewerで、記録は発見と責任ある開示について発見者に謝意を記した⁠[5]。

同時に公表された脆弱性

TV-2026-1010は優先度をImportant、CVSSを最大8.8(High)とした⁠[1]。

表2:TV-2026-1010のほかのCVE
CVE概要成立条件CVSS資料
CVE-2026-19743ローカルIPCサービスのパス検証の不備(CWE-22)。昇格した権限(NT AUTHORITY/SYSTEM・root)で任意のファイルを書き込めるローカルの認証された低権限ユーザー7.8⁠[1]
CVE-2026-92368Linux・macOS版の.tvsセッション録画ファイルの処理のヒープバッファオーバーフロー(CWE-122)。現在の利用者の権限で任意のコードの実行に至ることがある細工した録画を「Play or convert recorded session…」で開かせる7.8⁠[1]
CVE-2026-92369Windows版のインストーラーのロールバック機構のTOCTOUの競合状態(CWE-367)。「NT AUHORITY/SYSTEM」への権限昇格に至るローカルの低権限の攻撃者。競合のタイミングと、インストールか更新中のロールバックが要る7.3⁠[1]
CVE-2026-92371Linux版のCloud Session Recording(CSR)のパス検証の不備(CWE-59)。意図しない場所で特権のファイル操作を起こしうるローカルの認証された攻撃者7.0⁠[1]

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時系列

時系列
日付主体内容資料
2026年9月16日-CVE-2026-92370の番号が予約された⁠[5]
2026年9月29日TeamViewerTV-2026-1010を公開し、Windows・Linux・macOS版15.82.6をリリースした⁠[1、2、3、4]
2026年9月29日-CVE-2026-92370のCVE記録が公開された⁠[5]
2026年9月29日NVDCVE-2026-92370を登録した(状態はDeferred)⁠[6]
2026年9月30日CISACVE記録にSSVCの評価を加えた⁠[5]

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対象の製品と版

TV-2026-1010は、影響を受ける製品としてTeamViewer Remote、TeamViewer Tensor、TeamViewer ONEを挙げた⁠[1]。

表3:影響を受ける版と修正版
製品影響を受ける版修正版資料
Full Client・Host(Windows・Linux・MacOS)15.82未満15.82⁠[1]
Full Client・Host v15.64(Windows 7 & 8)15.64.8未満15.64.8⁠[1]
Full Client・Host v14.7(Windows・Linux・MacOS)14.7.48855未満14.7.48855⁠[1]
Full Client・Host v13.2(Windows)13.2.36230未満13.2.36230⁠[1]
Full Client・Host v13.2(Linux)13.2.153995未満13.2.153995⁠[1]
Full Client・Host v13.2(MacOS)13.2.153994未満13.2.153994⁠[1]

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悪用の状況

TeamViewerは、公の開示や実際の悪用を認識していないと説明した⁠[1]。CISAがCVE記録に加えたSSVCの評価は、Exploitationがnone、Automatableがno、Technical Impactがtotalである⁠[5]。

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修正と回避策

TV-2026-1010は対策に、最新版(15.82か、提供されている最新の版)への更新を挙げた⁠[1]。TeamViewerは全利用者に、できるだけ早く最新版へ更新するよう強く推奨した⁠[1]。Windows・Linux・macOS版15.82.6の変更履歴でも、TeamViewerは不具合修正の項目に、リモートコード実行に至る不適切なアクセス制御の修正をTV-2026-1010の番号とともに載せた⁠[2、3、4]。

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未公表の事項

  • 書き換えられるアクセス制御のパラメータの技術的な詳細と、「related affected modules」に当たるモジュールの名前
  • 説明の「認証された」攻撃者とCVSSのベクトルの必要な権限(PR:N)との関係についてのTeamViewerの説明
  • 影響を受ける端末の数
  • 更新以外の緩和策
  • 発見者による技術的な解説と実証コード

注

  • 〔注1〕同じセキュリティ情報のCVSSのベクトルは、必要な権限をなし(PR:N)、利用者の関与を必要(UI:R)としている⁠[1]。

出典

当事者

公的機関

更新記録

  • 2026年10月4日:公開した。
  • 2026年10月27日:TeamViewer SEのWindows・Linux・macOS版15.82.6の変更履歴の10月27日の更新(出典2、3、4)を加え、「時系列」と「修正と回避策」を改めた。

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