東洋紡せんい従業員のメールアカウントへの不正アクセス
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東洋紡の2026年9月25日の発表によると、グループ会社の東洋紡せんいの従業員のメールアカウントが不正アクセスを受け、そのアカウントから不審なメール約1,500件が社内・社外のアドレス宛に送られた[1]。東洋紡エムシーの9月30日の発表では、このメールを受信した自社の従業員2名にもフィッシング被害が確認され、そのメールアカウントも第三者の不正アクセスを受けていた[3]。
経緯
東洋紡は、この不審なメールがフィッシングサイトへの誘導を目的としたものだったと説明した[1]。受信者が添付のPDFファイルを開くと外部サイトへ誘導され、誘導先でメールアドレス、ID、パスワード等の認証情報を入力するよう求められる[1]。
時系列
| 日付 | 主体 | 内容 | 資料 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | - | 東洋紡せんいの従業員のメールアカウントへの第三者の不正アクセスと、社内外の関係者への不審なメールの送信を確認した | [1] |
| 2026年 | 東洋紡 | 情報セキュリティ部門が、アカウントのパスワードの変更や認証セッションの失効など、被害の拡大を防ぐ措置を取った〔注1〕 | [1、3] |
| 2026年 | 東洋紡 | 18時現在で判明している内容を発表した | [1] |
| 2026年 | - | 東洋紡エムシーの従業員のメールアカウントが第三者の不正アクセスを受けたことを確認した | [3] |
| 2026年 | 東洋紡 | 情報セキュリティ部門が、東洋紡エムシーの従業員のアカウントにも同様の措置を取った | [3] |
| 2026年 | 東洋紡せんい | 東洋紡の発表と同じ日付の自社名義の資料を、自社サイトに掲載した | [2] |
| 2026年 | 東洋紡エムシー | 15時現在で判明している内容を発表した | [3] |
影響範囲
東洋紡せんいは、東洋紡グループの衣料繊維事業を集約した形で設立された[4]。東洋紡エムシーは、東洋紡と三菱商事の機能素材分野における合弁会社である[5]。
東洋紡の発表では、グループの基幹システムや業務システム〔注2〕への不正アクセスは確認されておらず、具体的な二次被害の報告も確認されていない[1]。
東洋紡エムシーは、自社の従業員のメールアカウントからの不審メールの送信や、具体的な二次被害等は確認されていないと説明した[3]。
対応と現状
東洋紡の発表によると、送信先を確認できた外部の関係者には、発表の前日から順次、個別に状況の報告や注意喚起などの案内をしている[1]。外部の専門機関等と連携して、原因と影響範囲の調査を続けるとした[1]。
東洋紡と東洋紡エムシーは、それぞれ不正アクセスを受けたアカウントに保存されていたメールや連絡先情報等へのアクセスログ等をもとに調査を進めている[1、3]。個人情報等の漏えいの有無も調べ、関係機関への報告・相談を含めて対応するとした[1、3]。
東洋紡の資料では、9月24日以降に東洋紡せんいの従業員を送信者とする心当たりのないメールを受け取った人に、注意事項に気をつけてメールを削除するよう求めている[1]。
- 「添付ファイルを開かない」[1]
- 「メール本文または添付ファイル内のURLへアクセスしない」[1]
- 「メールに返信しない」[1]
- 「リンク先でメールアドレス、ID、パスワード、認証コード等を入力しない」[1]
- 「スマートフォン等に表示された身に覚えのない認証要求を承認しない」[1]
東洋紡エムシーも、自社の従業員が送信者となっている心当たりのないメールについて、同じ注意事項を挙げ、メールの削除を依頼した[3]。
未公表の事項
- 東洋紡せんいの従業員のメールアカウントが最初に不正アクセスを受けた経路
- 不審なメールの受信者の人数と、社内・社外の内訳
- 東洋紡エムシーの従業員のほかにフィッシング被害を受けた受信者の有無
- 不正アクセスを受けたアカウントが使うメールサービスの名称と、多要素認証の利用の有無
- 報告・相談の相手とする関係機関の名称
注
出典
当事者
- [1]東洋紡株式会社『当社グループ会社メールアカウントへの不正アクセスおよび不審メール送信について(お詫び)』(2026年9月25日公開、PDF)
- [2]東洋紡せんい株式会社『当社メールアカウントへの不正アクセスおよび不審メール送信について(お詫び)』(2026年9月28日公開、PDF)
- [3]東洋紡エムシー株式会社『東洋紡グループ会社従業員に対する不正アクセスに関するご報告(お詫び)』(2026年9月30日公開)
更新記録
- 2026年10月25日8時22分:公開した。
- 2026年10月25日14時20分:出典[2]のURLを、注1・注2の事実が載っている東洋紡せんいのPDFに改めた。
- 2026年11月3日:経緯の文の言い回しを改めた(事実と出典は変えていない)。
