FIFAワールドカップ2026を装う詐欺
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FortinetのFortiGuard Labsのレポートによると、「FIFAワールドカップ2026」をテーマとした新規ドメインは2026年1月から5月に13,000件以上登録され、その約8.8%が悪意のあるまたは不審なドメインとして特定された[4]。Fortinetは英語版のブログ[2]と英語版のレポートのPDF[3]に加え、日本語版のレポートのPDFを公式サイトに掲載した[1]。
報告の内容
ASCII.jpに掲載されたフォーティネットジャパン提供の記事は、米国時間6月4日に掲載されたフォーティネットブログの抄訳である[4]。抄訳によると、2026年3月から5月にかけてFIFA関連ドメインの登録数が大幅に増加した[4]。多くはFIFAのブランドを不正に利用し、ドメイン名にチケット販売、ストリーミング、ベッティング、ホスピタリティ関連の用語を含む[4]。
偽チケットとSNSのなりすまし
抄訳では、FortiGuard LabsがFIFA公式ページを偽装し、個人情報、ログイン情報、請求先情報、決済情報を収集する複数の偽チケット販売サイトを確認した[4]。ある事例では、2026年5月に登録されたドメインがFIFA公式サイトのコンテンツを複製し、偽の決済画面から情報を収集していた[4]。アンダーグラウンドフォーラムやTelegramのチャネルで宣伝されるチケット詐欺の一部は、偽チケットに偽の航空券やホテル予約を組み合わせていた[4]。
FortiGuard LabsはSNS〔注1〕で、FIFAへのなりすましと考えられるアカウントとチャネルを1,700件以上確認した[4]。このうち約90%はFacebookとInstagramで確認された[4]。
マルウェアと偽の求人
抄訳では、検知された実行ファイルの一つ「1xbet.exe」には、永続化、暗号化通信、ランサムウェアのような動作の兆候が確認された[4]。FortiGuard Labsは、サードパーティのダウンロードサイトでFIFAをテーマにした不審なAPKファイルも発見した[4]。
FIFA関連の偽求人広告やスポンサー企業の採用情報を悪用した認証情報窃取のスキームでは、攻撃者がカレンダー招待を送り、偽のGoogleログインページを含むフィッシングサイトへ誘導していた[4]。入力後は一般的なエラーメッセージが表示される[4]。認証情報を窃取するプロセスでは、RenderでホストされたAPIが利用されていた[4]。FortiGuard Labsは、FIFA、スポンサー企業、協賛組織を装った複数のドメインが同一のGoogle AnalyticsトラッキングIDを共有していることから、組織的なキャンペーンである可能性があるとした[4]。
認証情報の流出
FortiGuard Labsは、Vidar、LummaC2、RedLineに関連するスティーラーログから、FIFAに関連するURLを4,600件以上検知した[4]。区切り形式のスティーラーログのデータからは、FIFAの従業員に関連する認証情報260件以上と、FIFA関連のWebサイトにアクセスしたユーザーやファンに関する27万件以上の認証情報が確認された〔注2〕[4]。過去の侵害データセットでは、FIFA関連の従業員と組織のアカウントに関する1,500件以上のレコードが見つかった[4]。
根拠と範囲
ドメインの判定について抄訳は、パターン分析と詐欺活動の観点から悪意のあるまたは不審なドメインを特定したと説明した[4]。レポートはFIFAをテーマとした脅威を、フィッシングと偽チケット販売サイト、転売チケット詐欺、偽のグッズ販売サイト、悪意のあるベッティング・ストリーミングアプリ、サードパーティのAPK、SNSのなりすまし、偽の求人、暗号資産詐欺と偽のエアドロップ、認証情報の流出に分類した[4]。流出したすべてのアカウントが現在も有効である、あるいは実際に悪用されていることを意味するものではないとも書いた[4]。
未公表の事項
- 偽サイトや詐欺による被害者の数と被害額
- 攻撃者の帰属
注
出典
当事者
- [1]Fortinet, Inc.『FIFAワールドカップ2026:サイバー脅威レポート』(公開日不明、PDF、保存記録のみ) 保存記録
- [2]Fortinet, Inc.『Cybercriminals Are Targeting the FIFA World Cup 2026』(2026年6月4日公開、保存記録のみ) 保存記録
- [3]Fortinet, Inc.『FIFA World Cup 2026 Threat Landscape Report』(公開日不明、PDF、保存記録のみ) 保存記録
報道機関
- [4]株式会社角川アスキー総合研究所『サイバー攻撃の脅威アクターとなる「FIFAワールドカップ2026」』(2026年6月16日公開)
- [5]The Hacker News『FIFA World Cup 2026 Scams Are Already Live: Fake Sites, Banking Malware, and Stolen Logins』(2026年6月5日公開)
- [6]TechDay Ltd『Cybercriminals target FIFA World Cup 2026 fans online』(2026年6月5日公開)
更新記録
- 2026年7月11日:公開した。
